水と緑と歴史をめぐるコース

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更新日:2023年02月21日

市内の公園

利根別原生林

水と緑と歴史をめぐるコース

このコースは、東山池と金志池、緑豊かな天然林、開拓の歴史をしのばせる大正池や八十八カ所霊場をめぐる、尾根から沢にかけての地形の変化に富んだ健脚者向けのコースです。
萩の山市民スキー場からの尾根道では、晴れた日には遠く夕張岳、芦別岳を望むことが出来ます。金志池の奥の沢ではミズバショウの群落が見られます。また、春の東山池では、マガモ・オシドリ・カイツブリなどの水鳥を観察出来ます。

ミズバショウとザゼンソウ
ミズバショウの写真

ミズバショウは、高さ10~30センチメートルの多年草で、山地の湿地や水辺に生息します。別名ヘビノマクラと呼ばれています。葉は花後に伸び100センチメートルにもなります。
ザゼンソウは、高さ20~40センチメートルになる多年草で、雪が解けるとすぐに顔をだします。黒紫色のダルマのような仏炎包を4~5月につけるので、別名ダルマソウとも呼ばれています。

ザゼンソウの写真
カシワの実とカシワの葉
カシワの実の写真

カシワは、高さ25メートル、太さ90センチメートルにもなり、海岸から山地の日当たりの良いところに生える落葉高木です。葉は、冬になっても落ちないで、翌年の春、新しい葉が開くと同時に落ちる変わった性質をもっています。葉は、食物を盛ったり、くるんで焼いたり、蒸すのに利用されています。花は黄緑色で、5~6月に咲きます。この道沿いにはたくさんのカシワの木がありますが、カシワの木は海岸沿いによく生えるので、はるか昔ここは海岸だったのでしょうね。

カシワの葉の写真
八十八カ所霊場

このあたりは高野山真言宗高徳寺の裏山となっていて、新四国八十八カ所霊場として大正9年11月に建てられました。高徳寺を中心として1巡40分位の巡拝の道があります。一番から八十八番の石仏を一巡すると、四国霊場を順拝したのと同じ功徳があるとされています。
これらの石仏は、当時の上志文青年団員が一体ずつ背負って運んだものです。重さ一俵(約60キログラム)もある石仏を背負うのはさぞ大変だったことでしょう。

シナノキの葉とシナノキの開葉
三股のシナノキ

シナノキは、高さ30メートル、太さ1メートルにもなる山地に生える落葉高木です。花は7月に咲き、10月にはまるい実が熟します。よく根本から芽が出るので、3~4本の株立になります。アイヌ民族の織物アツシは、この木の皮の繊維から作られたそうです。

シナノキの開葉の写真
ミズナラの葉とミズナラの実
ミズナラの葉の写真
ミズナラの母樹

春咲いたナラの花が、どんぐりとなって木から落ちるのは秋です。その後を追いかけるように落ち葉が積もります。落ち葉が布団になって、どんぐりは翌年の春まで眠ります。でも寒さの厳しいこの森ではどんぐりが凍って死んでしまうこともあるそうです。そして春がきて暖かくなると盛んに根を伸ばし成長していきます。 どんぐりたちが大きなミズナラの木に育つよう、10本の母親の木は見守っています。

ミズナラの実の写真
コナラの実とコナラの葉
コナラの実の写真
コナラの巨木

コナラは、高さ15メートル、太さ1メートルにもなる日当たりのよい山野に生える落葉樹です。花は黄緑色で5~6月ころ咲き、どんぐりは9~10月に熟します。コナラは、漢字で「小楢」と書きます。ミズナラよりも小さいのでこの名がつきました。このコナラは、空知以南にしか生えていないので、分布の北限に近いめずらしい木なのです。

コナラの葉の写真

東山池で見られる水鳥

オシドリ
オシドリのつがいのイラスト

華やかな飾り羽が美しいカモ。雄は橙色の帆のような風切羽を立てて、”見せかけの羽づくろい”で雌に求愛します。”おしどり夫婦”という言葉がありますが、実際はそれほど仲良くなく、雌が抱卵する時期になると雄はどこかに行ってしまうそうです。春から秋にかけてみられます。

カルガモ
カルガモのイラスト

褐色の地味なカモですが、嘴の先黄色が目立ちます。カモの雄は美しい繁殖羽を持っていますが、カルガモは雄雌同じ色をしています。東京の都心でヒナを連れて引っ越し、カルガモ・フィーバーが起こりました。春から秋にかけてみられます。

マガモ
マガモのつがいのイラスト

緑色の頭と黄色い嘴が目立つカモです。逆立ちして首を水中に入れて、水草などの餌をとります。水辺に近い草地に簡単な巣をつくり、10個くらいの卵を産みます。札幌の道庁前庭の池にヒナを連れて出現したのは、マガモです。秋にみられます。

カイツブリ
カイツブリのイラスト

カイツブリは巧みに水にもぐり、小魚や水生昆虫を食べます。20秒間も潜水することが出来ますので、潜った場所とかなり離れた場所に浮いてきます。浅瀬に水草を積み上げて営巣しますが、この巣は”鳰(にお)の浮き巣”と呼ばれ人々にもなじみの深いものです。春から秋にかけてみられます。

アオサギ
アオサギのイラスト

全身が青灰色の大型のサギです。飛んだとき翼の灰色と黒のコントラストが美しい鳥です。ツルと見間違われることもありますが、くびをS字に曲げて飛ぶので判別できます。大きな魚を長く鋭い嘴で突き刺して捕らえることもあります。春から秋にかけてみられます。

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公園緑地環境課
〒068-8686 北海道岩見沢市鳩が丘1丁目1番1号
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代表電話:0126-23-4111
ファックス:0126-23-7272


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