熱中症に気をつけましょう
熱中症は、高温多湿な環境にいることで、体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりすることで発症します。屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡したりすることもあります。
近年、気候変動などの影響により、国内の熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、死亡者数も高い水準で推移しています。
熱中症は、厳しい暑さの日だけでなく、湿度が高ければそれほど暑くない日でも発症する恐れがあるので注意が必要です。環境省では、熱中症によって健康に被害が生じる可能性がある場合「熱中症警戒アラート」を発表します。また、気温が特に高くなった場合は「熱中症特別警戒アラート」を発表します。
命を守るため、アラート発表の有無に関わらず、自発的な熱中症予防行動を実施しましょう。また家族や周りの人は見守りや声掛けなどを行いましょう。
熱中症の症状
軽度
めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらない
中度
頭痛、吐き気、体がだるい、虚脱感
重度
意識がない、けいれん、体温が高い、まっすぐに歩けない、走れない
熱中症の危険信号
- 高い体温
- 赤い・熱い・乾いた皮膚(全く汗をかかない、触るととても熱い)
- ズキンズキンとする頭痛
- めまい、吐き気
- 意識の障害(応答が異常である、呼びかけに反応がないなど)
熱中症予防
熱中症は予防が可能です。節電を意識しすぎるあまり、冷房を我慢するなどして健康を害することのないように注意してください。一人一人が周囲の人に気を配り、熱中症の予防を呼び掛け合うことで、熱中症の発生を防ぐことができます。
小まめな水分補給
のどの渇きを感じていなくても、小まめに水分を補給しましょう。就寝前・起床時には、コップ1杯の水を飲みましょう。たくさん汗をかいた時は、経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)、スポーツ飲料などが効果的です。
- 水分や電解質の補給を目的として調製された清涼飲料水を健康な方が脱水予防などのためとして短時間に大量に摂取した場合、ナトリウム過剰摂取などによる健康リスクが生じる恐れがあります
- 炭酸飲料や乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料などの酸性の飲み物を水筒・やかんなどの金属製の容器に長時間保管することにより、金属が液体中に溶出し、食中毒の原因となる場合があります
暑さを避ける
扇風機やエアコンの温度を小まめに調節し、室内の温度や湿度を測りましょう。室温の目安は28度です。冷房時の外気温や立地や建物の状況によって室温は変化するので注意しましょう。室温が24度を下回るなど、外気温と室温の差が大きいと部屋に出入りする際に体の負担になるので注意しましょう。
窓から入る太陽光は日射遮断フィルムやカーテンなどで遮断し、エアコンと扇風機を同時に使うなど、効果的に温度調節をしましょう。
涼しい服装を心がける
通気性が良い、吸湿・速乾素材の衣服の利用も効果的です。えり元など詰まった衣服は熱や汗が逃げにくくなります。えり元を広げたり、上着のすそを出すなどして、衣服をゆるめると効果的です。
その他
- 外出時には、日傘・帽子を使用しましょう。白色系を選ぶと、輻射熱を吸収しにくくなり効果的です
- 天気の良い日は、昼下がりの外出はできるだけ控えましょう
- 栄養や睡眠を十分にとり、体調の悪い時は無理をしないよう注意しましょう
こどもの注意点
こどもは体温調節機能が十分に発達していないため、熱中症のリスクが高まります。
- 気温が高い日は地面に近いほど気温が高くなるため、身長の低いこどもは大人以上に暑い環境にいることになり、一層の注意が必要です(ベビーカー使用時も注意)
- 顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう
- 適切な飲水行動を学習させましょう
- 日ごろから適度な外遊びで暑さに慣れさせましょう
- 車の中は非常に高温になります。車から離れる場合は、一時もこどもだけを車に残さないようにしましょう
高齢者の注意点
高齢者は暑さを感じにくくなり体温調整機能が低下するため、室内にいても熱中症の危険があります。
- 小まめに水分を補給しましょう
- 室内に温度計を置いて、室温を小まめに測りましょう
- 暑さを我慢せず、扇風機・エアコンを利用しましょう
熱中症予防のための情報・資料
みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!(こども家庭庁)
岩見沢市指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)
危険な暑さから避難できる場所として、熱中症特別警戒アラートの発表期間中または暑さ指数が33以上となると予想される場合に、一般に開放します。
暑さを避けられる施設「涼み処(すずみどころ)」
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更新日:2025年06月09日