市長所信表明

ページID : 4307

更新日:2022年04月01日

市長が所信表明をしている様子の写真

本日ここに、令和2年第3回定例会の開会に当たり、議員の皆さま、市民の皆さまに、所信の一端を申し述べる機会をいただきましたことを大変光栄に存じます。

このたびの市長選挙におきまして、多くの市民の皆さまからの力強いご支援をいただき、3期目の市政を担わせていただくこととなりました。
過去に例を見ないような、舵取りの難しい時代の中で、私に課せられた使命と責任の重さに、改めて身の引き締まる思いとともに、決意を新たにしているところでございます。

私は、今日までの2期8年間、職員と一丸となって、全身全霊で市政運営に取り組んでまいりました。
就任当初におきましては、ごみ処理や学校給食の問題に向き合ってまいりました。また、市民の皆さまにも非常に高い評価をいただき、年々レベルアップが図られている「総合的な雪対策」の推進、さらには、懸案となっていた消防庁舎の移転建替えなど、山積する課題を決して先送りすることなく、一歩一歩、乗り越えながら、市政のレベルアップにつなげてきたものと考えております。

3期目におきましても、これまで築いてきた実績を土台とし、「第6期岩見沢市総合計画」で定めた、将来の都市像である「人と緑とまちがつながり ともに育み未来をつくる 健康経営都市」の実現に向け、短期的な課題への対応を迅速に進めるとともに、中長期的視点を併せ持った市政運営のレベルアップに努めてまいります。

直面する最優先の課題としましては、何よりも新型コロナウイルス感染症への対応であり、その対策に万全を尽くしてまいります。

市ではこれまでも、4次にわたる緊急経済対策の実施や、生活に困窮を来している方への支援、さらには医療提供体制の強化といった市独自の支援策につきまして、スピード感を持って取り組んでまいりました。
市民の皆さまの日常生活や事業の継続など、その影響は多方面に及んでおりますが、いまだ収束の方向性が見えない中にあって、この取組みは長期戦となることを覚悟しなければなりません。
今後は、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動を段階的に引き上げていくことが必要であり、市が保有するすべての経営資源を躊躇なく投入するという強い意志のもと、市民の皆さまの暮らし、事業、雇用を守り抜くとともに、経済の力強い回復と新しい日常における社会システムの構築を目指してまいります。

市政運営の根幹の一つは、安全安心な市民生活の確保であります。
あらゆる大規模自然災害を想定し、市民の皆さまの生命、財産及び社会経済機能を守り、災害に強い地域社会を実現するため、道内の都市の中でもいち早く策定した「岩見沢市強靭化計画」における施策プログラムを着実に実行するとともに、コロナ禍における避難体制や避難所の感染症対策といった新たな課題への的確な対応、さらには「総合的な雪対策」の一層の推進など、強靭なまちづくりに取り組んでまいります。

次に、「健康経営都市」の推進であります。
全国の自治体で初めてとなる宣言の認定から4年余りの中で、市の施策はもとより、地域における自主的な取組み、あるいは北大COI「食と健康の達人」拠点プロジェクトによる産学官金連携プログラムなど、地域一体となっての「まもる」「つくる」「つなぐ」健康づくりが成果を挙げてきていることを実感しております。
こうした取組みをさらにステップアップするとともに、市独自の地域包括ケアシステムによる、高齢者が安心して、元気でいきいきと活躍できるような社会基盤を構築してまいります。
また、市立総合病院につきましては、南空知の中核医療機関として、将来にわたって果たしていくべき機能を見据えながら、新病院の整備に向けた取組みを進めてまいります。

基幹産業である農業の発展に向けましては、世界トップレベルを目指すスマート農業の深化・高度化による社会実装を進めるとともに、「農」と「食」とを連動させた新たな産業の創出を図り、農業の生産性や収益性、農産物の付加価値をさらに高めることにより、農業所得の向上にもつなげてまいります。
また、ICT環境等の地域特性を活かした企業誘致や新たな企業連携を推進するとともに、地元企業の経営や雇用の下支えとなる「プレミアム付建設券発行支援事業」を継続するなど、地域経済の力強い回復と好循環に向けた取組みを進めてまいります。

以上、一端を申し上げましたが、私の目指すものは「市民生活の質の向上」と「地域経済の活性化」、極めてシンプルです。
その実現のためのキーワードである「地方創生」に向けまして、今年度からスタートした「第2期岩見沢市総合戦略」を着実に推進してまいります。

今後も続く人口縮減時代にあって、市として、その抑制に取り組むことは当然ですが、人口が減少し、それに伴い職員が減少する中でも、市民サービスを維持し、逆に機能を高めていかなければなりません。
これまでも何度か申し上げてまいりました、積極戦略と調整戦略とのバランスを上手く取りながら、「積極的な調整戦略」を如何に進めていくかが、今後の行政運営における大きな鍵になるものとの認識を持っています。

また、目まぐるしく変化する現代社会において、ウィズコロナ、ポストコロナが加わり、生活やワークスタイル、人と人とのつながりなど、社会の在り方が従来と全く違ったものとなる可能性が指摘されており、こうした時代の流れに乗り遅れることなく、いち早く、先を見据えて取り組むことも重要です。
その意味において、私が以前からその必要性を痛感しておりました 「Society5.0」への対応がより現実味を増してきているところであり、近未来技術であるAIやビッグデータ、また、5Gに代表されるネットワーク環境などの新たなシステムを、これから進めるまちづくりのデザインの中に最適な形で実装していくこと、まさに「未来実装」を進めていかなければならないと考えております。
来年度の新庁舎の供用開始に合わせて、「Society5.0」の到来を見据えた市民サービスの向上や業務の効率化も含めた行政の在り方として、スマート自治体やデジタル自治体の構築に向けた検討を既に進めているところでありますが、直面する社会の大きな変化も取り込みながら、さらに加速化してまいります。
また、来るべき2040年問題にも的確に対応する上では、広域連携による行政事務の効率化や経営資源の共同利用の促進なども避けて通れない課題であり、当市が中心となり、南空知における定住自立圏の形成に向けた圏域行政の推進にも着手してまいります。

私は、市長に就任して以来、市政運営において一番大事なことは、市民の皆さまとの信頼であると申し上げてまいりました。
職員一人ひとりが、市民のために仕事をするということを自覚し、自ら汗を流すという意識改革とともに、資質・能力を含めた職員力の向上に努めてきた成果として、少しずつ、市民の皆さまから信頼される市役所になってきたものと感じております。
より一層市民の役に立つ所となるよう、私自身が先頭に立って、職員とともに現場に出向き、市民の皆さまと対話を重ねながら、さらに信頼される市役所を目指してまいります。

そして、市民の皆さまからの信頼を力として、地域力を結集した、市民参加による「オール岩見沢」「チーム岩見沢」として、未来に向けたまちづくりに取り組んでまいります。

議員の皆さま、市民の皆さまにおかれましては、今後の市政運営に、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

この記事に関するお問い合わせ先

企画室
〒068-8686 北海道岩見沢市鳩が丘1丁目1番1号
直通電話:0126-35-4834
代表電話:0126-23-4111
ファックス:0126-23-9977


このページに対するお問い合わせ

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか