下水道管が詰まる原因について

回答. 下水道管等が詰まって緊急清掃をしなければならないことが、年々多くなってきています。
主な原因や対策については以下のとおりです。宅地内の排水設備や下水道本管が詰まると自宅や周囲一帯のトイレ等が使用出来なくなり、自己負担での清掃修繕を伴うことがありますのでご注意ください。

詰まりの原因で一番多いのが食用油によるものです。
天ぷら油を直接下水に流すと、下水道管内に硬い石鹸のようになって固着します。下水道本管で詰まることが多いのが特徴で、一度に沢山の方が被害を受けてしまいます。飲食店等では設置されている油分離槽の清掃を怠ると、付近の下水道管が詰まる原因になってしまいますので最低月に1度以上、使用頻度が高い場合は週に1度以上の清掃をお願いします。特に油分の多いものは別に回収して冷ましてから、固形化した油分を取り除いて排水してください。

トイレットペーパー以外の紙を下水道に流すと管内で引っかかり詰まってしまいます。
特にトイレに流せるタイプの掃除シートは、流し方を間違い排水設備で詰まる例が多発していますので、使用方法をよく読んで使用するか、トイレに流さずに分別処分してください。一部のトイレットペーパーは使用条件によって詰まりやすくなる場合がありますので、自宅の条件にあった製品を選んでご使用ください。

トイレなどに誤って物を落した、除雪作業などで清掃口の蓋を割ってしまい部品や土砂が管内に流れ込んだ、などで詰まることがあります。
もし、敷地内の桝蓋が割れている場合は交換してください。管の継ぎ目から木の根が入り込んで管内で詰まることもあります。排水設備の近くになるべく木を植えないことや、防根シートを設置することで管内に根が進入するのを予防出来ます。

経年変化や地盤条件によって、管が壊れる、管内の水が流れにくくなるなどの例があります。公共下水道では清掃の頻度を増やし、場合によって修繕をして対応しています。宅地内の排水設備については所有者が管理する部分ですので（下水道が詰まった場合を参照）、点検や修繕をする場合は指定工事業者に依頼してください。