多面的機能支払交付金

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更新日:2022年04月01日

多面的機能支払交付金について

多面的機能支払交付金とは

とんぼの未来・北の里づくり

農業・農村は、国土の保全、水源の涵養、美しい景観を作るなどの多面的機能を持っており、その利益は農業に携わる人や農村に居住している人だけではなく、広く国民全体が受けています。
しかし、近年の農村地域の過疎化、高齢化、混住化等の進行に伴う集落機能の低下により、地域の共同活動によって支えられている多面的機能の発揮に支障が生じつつあります。また、共同活動の困難化に伴い、農用地、水路、農道等の地域資源の保全管理に対する担い手農家の負担も懸念されています。

このため、地域共同による水路の泥上げや農道の路面維持等の地域資源の基礎的保全活動に加え、水路、農道等の軽微な補修や植栽による景観形成等の農村環境の良好な保全といった地域資源の質的向上を図る共同活動や、施設の長寿命化のための活動を推進するための事業が多面的機能支払交付金です。
この事業は、農地・水・環境保全向上対策として平成19年度から始まり、平成24年度から2期目対策(農地・水保全管理支払交付金)として継続していましたが、平成26年度から多面的機能支払交付金へと名称を変え、取り組み内容の拡充や事務の簡素化などの制度の充実が図られ、平成27年度から「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」の施行により、多面的機能支払交付金は法律に基づく安定的な制度となりました。

水路の草刈りを8名ほどで行なっている様子の写真

水路の草刈り

水路の泥上げをスコップで行なっている様子の写真

水路の泥上げ

ひまわりの花が一面に咲いている様子の写真

景観形成

多面的機能支払交付金の構成

この制度は、次に掲げる1~3の取組みで主に構成されています。

1. 農地維持支払

  • 地域資源の基礎的な保全活動
    (水路の泥上げ、農用地法面の草刈りなど)
  • 地域資源の適切な保全管理のための推進活動
    (体制の拡充・強化、保全管理構想の策定など)

2. 資源向上支払(共同活動)

  • 施設の軽微な補修
    (水路のひび割れ補修、農道の部分補修など)
  • 農村環境保全活動
    (植栽による景観形成、施設等の定期的な巡回点検・清掃など)
  • 多面的機能の増進を図る活動
    (遊休農地の有効活用、防災・減災力の強化など)

3. 資源向上支払(施設の長寿命化)

  • 老朽化が進む水路等の補修・更新(水路の木柵布設、農道の舗装など)
多面的機能支払交付金の構成図

共同活動の例

共同活動の例をあげている説明図

対象組織

農業者のみで構成される活動組織(広域活動組織)、または地域住民等を含む活動組織(広域活動組織)

交付金単価

単位:円(10アールあたり)

交付金単価一覧
北海道 畑 (注釈6) 草地
1. 農地維持支払 2,300 1,000 130
2. 資源向上支払
(共同活動)
(注釈1,2,3)
1,920 480 120
1+2 4,220 1,480 250
資源向上支払
(長寿命化)
(注釈4)
3,400 600 400
1+2+3
(注釈5)
7,140 1,960 620
  • 地域資源保全プランの策定:50万円/組織
  • 組織の広域化・体制強化:40万円/組織

(注釈1) 農地・水保全管理支払の5年以上継続地区については、従来の農地・水保全管理支払と同様75%単価が適用されます。
(注釈2) 2の資源向上支払(共同活動)は、1の農地維持支払と併せて取り組むことが基本となります。
(注釈3) 「多面的機能の増進を図る活動」に取り組まない場合は5/6の単価となります。
(注釈4) 水路や農道などの施設の老朽化部分の補修や施設の更新。
(注釈5) 1、2及び3を一緒に取り組む場合は、2の単価は、従来の農地・水保全管理支払と同様75%になり、田の場合、合計で1アールあたり7,140円となります。
(注釈6) 畑には樹園地を含みます。

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この記事に関するお問い合わせ先

農業基盤整備課
〒068-8686 北海道岩見沢市鳩が丘1丁目1番1号
直通電話:0126-35-4487
代表電話:0126-23-4111
ファックス:0126-23-9977


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