お試し暮らし体験レポート
Sさん(大阪府 50代)
滞在期間
令和7年8月5日(火曜日)から令和7年8月8日(金曜日)
利用施設
ゲストハウスはなれや
利用人数
2名
体験レポートより

以前より岩見沢市栗沢のクラインガルデンに興味があり、今回「お試し暮らし体験」に申し込みさせていただきました。短い期間でしたが、レンタカーで道の駅に立ち寄ったり、スーパー銭湯へ行ったり、普通の観光地巡りとは違う体験ができ岩見沢市に移住するイメージが付きました。
岩見沢市は、新千歳空港からのアクセスが良く、市内にはドラッグストア、大型チェーン店のレストラン、イオン、無印良品もあり、生活することに困ることはなく、若い世代の家族も暮らしやすい環境でした。
真夏のお試し暮らし体験でしたので北海道でもエアコンが必要かと心配していましたが、朝晩は涼しく気持ち良い気候でした。

朝からレンタカーで札幌市を目指し約40分、広大な土地を走り田舎暮らしを体験し、札幌市や北広島市は都市の暮らしが体験でき、岩見沢市は両方を体験できる暮らしやすい場所だと感じました。宿泊施設の近くの生鮮スーパーには、大阪では見かけない食材や魚介の種類が多く、見ているだけでも楽しかったです。ありがとうございました。
Iさん(神奈川県 50代)
滞在期間
令和6年12月28日(土曜日)から令和7年1月4日(土曜日)
利用施設
ゲストハウスはなれや
利用人数
2名
体験レポートより
岩見沢駅前の雪の様子
岩見沢お試し暮らしレポート1
はじめに
岩見沢市のお試し暮らし事業を利用して、令和6年12月28日から令和7年1月4日まで滞在しました。仕事の関係でなかなか休みが取れず、やむを得ず年末年始の滞在となりましたが、今季は大変な積雪で北国の厳しい生活を実感することができました。
移住候補地として岩見沢市を選んだ理由は、北海道で車を使用せずに暮らしたいという希望があり、東京の「どさんこ交流テラス」で相談し「北海道移住相談会」でいくつかの市担当者からお話を伺った上で、実際にいくつかの市に訪れ、都市の規模や利便性などを考慮した結果です。
宿泊先は「ゲストハウス はなれや」でした。到着後オーナーさんから北国での暮らし方、市民から見た市の印象、近隣の情報などを詳しく教えていただきました。
私達の移住については前述の条件があり、今回は徒歩と公共交通機関だけで暮らしてみましたので、主に中心部での生活になりました。あまり参考にはならないかもしれませんが、お役に立てば幸いです。
北国での暮らし
今シーズンの岩見沢市は、全国ニュースでも積雪と除雪に手が回らないことが毎日報道されるほどの豪雪でした。我々が到着した12月28日の最深積雪は114センチメートル、滞在中最高値は1月4日の142センチメートルでした。ちなみに札幌は40センチメートル程度です(気象庁データより)。札幌では道路の路面に雪はほとんどなく、アスファルトが見えていました。
札幌駅から電車で岩見沢に向かうと、幌向駅辺りから突然雪が深くなります。札幌と小樽でも積雪量がかなり違いますが、石狩地方と空知地方でこんなに気象が違うのかと驚きました。
道路は、雪が降った日は早朝にほぼすべての道路が除雪されているように思いました。朝は除雪車が道路を行き交う様子が見られました。道路脇には高さ2メートルを超えるような「雪の壁」ができていました。
また、主要道路は歩道(横断歩道へのアプローチを含む)も除雪されていましたが、どのようにして除雪しているのかは想像もつきませんでした。市内には押しボタン式信号が多く、押しボタンの周囲は除雪されているものの、ボタンを押すのに苦労する信号もありました。
事前に市役所の方から伺っていた「当市の自慢は除雪です」という言葉が証明されたように感じました。市役所の電話番号のうち、除排雪対策本部のみ電話番号の末尾が00であることが、力を入れていることの証明のように感じました。また、事前にいただいた「冬のくらし ガイドブック」は大変参考になりました。
ただ、滞在中は積雪のため北海道中央バスが一部運休しており、計画していたイオン岩見沢店などには行くことができませんでした。また、JRもポイント故障のため一部運休していました。岩見沢駅ではラッセル車だけでなく、職員の方が人海戦術で除雪されている光景が見られました。
滞在中は毎日真冬日で、1月4日のマイナス8.0度が最低でした。雪で湿気があるせいか、横浜と比べて体感はそれほどひどく寒くは感じませんでしたが、4日の朝はさすがに寒かったです。
毎日晴れ間と曇り、雪が降ったりやんだりを繰り返していました。普段Yahoo!天気の雨雲レーダーを使っていますが、北海道では雨雲の性格が違うのか正確ではなく、全く役に立ちませんでした。だいたい北から北西方向から雪雲が流れてくることが分かったので、その方向の空を睨みながら生活していました。時々雪が強くなり、軽い吹雪のようになると周囲が見えなくなり、歩いていると「このまま進んで大丈夫か、遭難しないか?」と不安になりました。
夜間・早朝の暗い時間帯にも外出しましたが、宿の周囲、駅付近は街灯が整備されており、灯りが雪に反射するせいか予想以上に明るく、歩きにくいことはありませんでした。
宿の周囲はオーナーさんが除雪を依頼されているので、道路と同様に除雪されていました。除雪作業を窓から見ていましたが、想像以上に時間がかかることが分かりました。風除室の前だけは除雪されなかったので、出かけるときにシャベルで除雪していました。北国の雪は粉雪で軽く、日々の積雪も数十センチ程度だったので、それほど苦にはなりませんでしたが、毎日続くとなると大変だなあと感じました。また、朝は扉が凍り付き開けにくくなることや、扉の隅に雪がこびりついて閉まらなくなるので、ドライバーを使って雪を落とす必要があることも想像を超えていました。
宿の建物は断熱性能が高く、ガスストーブも強力だったため、室内は暑いくらいでした。ストーブを弱くしても室温は26度以上で、時々消して窓を開け換気して、室温を下げていました。話には聞いていた「北海道では冬はTシャツでアイスクリームを食べている」を体験することができました。ただ、湿度が低くて喉を痛め、あわてて100円ショップで簡易的な加湿器を買ってきました。オーナーさんから「こちらではちょっと出かけるくらいならストーブは点けたままです」と言われたのも新鮮でした。
買い物
宿にキッチンと調理器具があったので、調味料などを準備して、地元のスーパーで食材を調達し、簡単な料理を作って生活しました。また、若干の生活用品も購入したので、その際の印象も記述します。
スーパーマーケット
中心部には「ジェイ・アール生鮮市場岩見沢店」と「Aコープであえーる店」の2店があります。また、自転車で行けそうな範囲には「イオン岩見沢店」「ビッグハウス岩見沢店」「DZマート岩見沢大和店」があります。このうち以下の3店を利用してみました。
- ジェイ・アール生鮮市場岩見沢店
スーパーマーケット「産直生鮮市場」を運営する企業と提携しているため、生鮮品の品揃え(特に魚介類)は充実しているように感じました。内地では見たことがない魚が多数売られており、食べてみたかったのですが、食べ方・調理方法が分からず、北寄貝の刺身(冷凍品)のみ食べてみました。
- Aコープであえーる店
市中心部の「であえーる」という施設にあるスーパー。生鮮市場に比べると少しコンパクトな感じで、品揃えはまずまずでした。
- ビッグハウス岩見沢店
駅から西へ向かった「大和タウンプラザ」にある超大型スーパー。ここは広大な駐車場の周りに多くの量販店が集まっており、道路(国道12号)もやや渋滞しているほどで、中心部とは比べ物にならないほどの人が集まっていました。売り場も広大で品揃えも豊富でしたが、年末ということもあり、混雑が激しく会計に時間がかかりました。国道を挟んで向かいにある「DZマート岩見沢大和店」は、価格が安そうな看板を掲げていましたが、バスの時間もあり見ることができませんでした。
全般の印象として、やはり競合店舗の多い首都圏と比べると、商品の価格は生鮮品も含めかなり高めに感じました。
コンビニエンスストア
中心部にはセイコーマート、セブンイレブン、ローソンなどが数店舗あります。毎朝除雪状況を確認しながら北海道新聞を買いに行っていました。セイコーマートは独自の品揃えで内地でも有名ですが、惣菜などの充実ぶりには目を見張りました。また、コンビニ店頭で灯油を販売しているのも、内地では見ない風景でした。
その他の店舗
スーパー以外の店舗として中心部には100円ショップ、書店、ドラッグストアなどがあります。書店は地方都市にしては規模が大きく、本好きとしては心強い存在に感じました。
また「大和タウンプラザ」や国道12号・234号沿いには、ユニクロ、ニトリなどおなじみの量販チェーン店が多数ありました。
年末年始で利用できませんでしたが、中心部にパン屋さんが数店あります。また「一久庵」「天狗まんじゅう本舗」などの和菓子店や「赤いリボン」という洋菓子店もあり、食べてみましたがとてもおいしかったです。
飲食店
中心部には多くの飲食店があります。年末年始で休業のお店が多く、数店利用しましたが、価格は安く、おいしい食事ができました。
その他の施設
中心部には市立病院のほか、多くの個人病院がありました。市役所、市立図書館は、宿から歩いていくには遠すぎて行けませんでした。近くを走る路線バスも少なく、車を持っていない方はどうするのだろうと、少し不安に感じました。
近郊
岩見沢駅から中央バスで南へ20分ほど、国道234号沿いの栗沢まで行き、有名な食堂やカフェを利用しました。年末にも関わらず混雑しており(当然我々以外は車利用)、札幌などから遊びに来られる方も多い感じでした。ただ、国道234号は片側2車線で、雪道を2台の車が高速で並走するのはスリップして事故にならないか不安でした。
また、オーナーさんの勧めで岩見沢駅から北へ20分ほどの北村温泉にも行きました。送迎バスは元日にも関わらず市内のお年寄りで混み合っていました。ナトリウム-塩化物強塩泉の源泉かけ流しで、空いていたこともあり快適でした。雪の降る中入る露天風呂は最高で、レストランも安くておいしくてお勧めです。泉質のせいか湯冷めせずいつまでも身体はポカポカしていました。道中の道道6号沿いに広がる原野と防雪林(?)の風景は「これぞ北海道の冬」という感じでした。
終わりに
今回のお試し暮らしにあたって岩見沢市役所の皆さま、ゲストハウスはなれやのオーナーさまには大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
岩見沢お試し暮らしレポート2
出発する前からNHKの全国放送のニュースで、今年の岩見沢の積雪量の多さや、除雪の大変さを知りとても不安でありました。しかし、実際に岩見沢駅に着き、素敵な駅舎を抜けて豪雪の世界に足を踏み入れると、その雪はとても柔らかくて歩きやすく、寒さもあまり気にならず、私の不安は一気に消えました。
宿のオーナーさんに、はじめてお会いした時「雪の生活を不便だと思うかそれを楽しめるかだ」と言われました。その言葉を頭に7泊8日を岩見沢で過ごしました。毎朝、明け方に起きて朝食を取り、少しだけ玄関前の雪かきをしてコンビニに北海道新聞を買いに散歩へ行く。宿に戻ってゆっくりしてから、スーパーや近隣の飲食店、志文や栗沢方面、温泉など行けるところに行くというのが私たちの滞在中の生活パターンとなりました。
岩見沢には温泉や美味しい飲食店や和菓子屋さんがあり充実した滞在となりました。年末年始だったので、時には窓から雪を眺めながら部屋の中で長い時間過ごした日もありました。
1月1日には朝方宿を出て、岩見沢駅からJRで苫小牧に行き、列車の窓から初日の出を見ました。その景色は忘れられません。積雪の量や除雪のタイミングの関係で時間帯によって風景が変化して行くのがとても面白かったです。早朝や夜は街灯の光が雪に反射し、明るくとても綺麗でした。町を歩いていると、雪に沈んでいく夕日も見られました。自然の中で暮らしているという事を実感できました。
一方で、滞在中にバスが運休となり、希望する目的地に行けなくなったり、雪が降っていなければ歩いてでも行ける距離なのにと悔しい思いをした事もありました。また、外出中に雪が降りだすととても歩きにくく、戻って来られるのかなと不安にもなりました。しかし雪の中、杖をついてしっかりと歩いている高齢者の方や、雪の中を自転車のカゴに灯油であろうタンクを載せて自転車を手で押して歩いている人を実際に見るととても勇気づけられましたし、豪雪の中でも確かな生活が営まれているのがわかりました。
今回雪の岩見沢に連泊したのは、雪の降る大変な時期に「本当に車無しで生活できるか」を検討することにありましたが、しっかりした除雪が行われている事、JRもバスも乱れや運休はあるものの何とか運行していた事、町にはスーパーや飲食店など程よくお店がある事を踏まえると、駅やスーパーの近くの集合住宅に住むことができ、仕事さえ見つかれば暮らしていけるのではないかと言う結論に至りました。
最後になりましたが、今回のお試し暮らしを実行するに当たり、岩見沢市役所の皆さま、宿のオーナーさまには大変お世話になりました。本当にどうもありがとうございました。
Sさん(小樽市 40代)
滞在期間
令和5年12月24日(日曜日)から令和5年12月27日(水曜日)
利用施設
ゲストハウスはなれや
利用人数
2名
体験レポートより
移住のために北海道に引っ越して初めての冬。岩見沢の雪はやばいと聞いていたので、楽しみにしてました。九州生まれ、九州育ちが無事に暮らしていけるのか?の確認。
直前まで雪が少なく心配してましたが、ちゃんと降ってくれて、歩道と車道の間に身長を超える高さで雪がある状態を体験できました。道の除雪はしっかりされていて、生活に困ることはなさそうだなという印象。ただ、冬の初めなのでそう感じたのだけれども、雪を捨てる場所がなくなってくると大変らしい。
事前にいろんな話を聞きたいをお願いしていたからか、宿泊先でも近隣の情報を話していただいて生活のイメージがつけやすかったです。
市内にスキー場もあり、バスも多いので雪道の運転ができなくても、日常は問題なさそう。晩御飯は外食して回りましたが、酔っ払いが騒いでいたりなどもなく、治安の良さそうな感じ。駅前を離れると、高低差があったりで大変な地区もありましたが、小樽に比べると坂も少なく住みやすそうなイメージ。
あとは、夏がどのくらい暑いか?車や人の量が増えるのか?を確かめてみたいです。
Nさん(東京都 40代)
滞在期間
令和5年8月11日(金曜日)から8月14日(月曜日)
利用施設
NORD house(現在、お試し暮らし事業を受け付けしていません)
利用人数
2名
体験レポートより
岩見沢市は何度も通過したことはありましたが、今回初めて宿泊体験をしました。将来、田舎暮らしを希望しているため、あえて観光地でも市街地でもない、旧炭鉱町の限界集落にあるNORD houseを選びました。NORD houseの周囲は人家もほとんどなく、自然との共生を感じられる場所でした。学校跡地など旧炭鉱町の面影を残している点は、かつて人里であったことを感じさせ、別荘地とも異なる本当の田舎(人里)暮らしの生活感を与えてくれました。電気、水道、ガスなど一通り揃っており、生活面では何の不自由感もありませんでした。朝夕ととても涼しく過ごしやすかったのですが、地球温暖化の影響か、今年は異常に暑く、日中は屋内に留まるのが若干辛い状況でした。
市内へは車での移動となりますが、限界集落とは言え、コミュニティバスも一日数回通っているので、いざとなれば自家用車以外の移動手段がある安心感もあります。買い物には、30分程度車で走ってコンビニエンスストアに行かなくてはいけないので、生鮮食料などは外出の際に帰途、都度立ち寄り調達することが必須でした。野菜は街道沿いで新鮮野菜を調達できました。もう少し足を延ばして国道12号までいけば、街道沿いに色々な店舗や施設があるので、車さえあれば何の不自由もない気がします。滞在した万字集落からは、岩見沢方面だけでなく、夏は夕張方面にも抜けられるのが、道内移動の観点では良かったです。
岩見沢市のホームページで紹介されている道道30号(ワイナリ―街道)沿いのワイナリーもいくつか見学しました。一部、醸造・畑見学の可否やセラードアの営業状況などがホームページ情報と異なるワイナリーがありましたので、事前に電話などで確認いただくのがよいと思います。宝水ワイナリーさんは、醸造施設を2階から見下ろすスペースでさまざまな展示があり、ワインの勉強になりました。畑を自由に散策できるのもよかったです。ワイナリーを望む遠景は美しく、畑の中を見学客の車が次々ワイナリーに吸い込まれていく盛況ぶりでしたが、映画の題材となったことやソフトクリームの販売も観光客をひきつける誘因になっているように思いました。
岩見沢は、生活面から自然環境まで総じていえばとても過ごしやすい環境と感じました。
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更新日:2025年09月05日